夏休み企画…ということで、子どもと一緒に「生活に必要なお金」について考える企画をしました。
普段は“欲しいもの”や“やりたいこと”に目がいきがちですが、実際に「もし自分が稼いだお金で生活するとしたら?」と考えてみると、ぐっとリアルになります。
ゴールは??
「収入」に直面したときに、計画的にお金をコントロールできるようになる!
お金は“使うだけ”でなく、“備える”“育てる”“自分を成長させる”ためにも大切だということを知ってもらう。
内容
- 生活するのに必要な項目を全部洗い出す。
- 仮の「毎月稼ぐ金額」を決める。
- 項目にそれぞれに金額を入れていく。→ 一応完成。
- …本当にそれだけ??
ステップ1:生活に必要なものを考える
まずは子どもに「暮らしていくために必要なものって何だろう?」と聞いてみました。
出てきた答えは…
- 家(住むところ)
- 服
- サッカーボール
- ゲーム
- スマホ代
- ごはん
- 友達と遊びに行く
なかなかいい線いってますが、ちょっと足りない気もします。
そこで「ヒント!光熱費もあるよ」と伝えると、「あ、そうか!」と気づいてくれました。
ひとまずこんなもんでいいでしょう。
ステップ2:収入を仮で決める
次に「毎月いくら稼げると思う?」と聞いてみました。
今回は仮に 月10万円 と設定。
2024年の最新データによると、日本の平均月収は約31万8,300円です。
これは厚生労働省による一般労働者の平均賃金調査の結果。
少々足りていませんが、金額は問題ではないので、OKです。
「じゃあ、この10万円で全部やりくりできる?」と話を進めていきます。
ステップ3:金額を当てはめてみる
出てきた項目ひとつひとつに「だいたいいくらかかるかな?」と考えてもらいます。
たとえば…
- 家賃:◯万円
- ごはん代:◯万円
- 光熱費:◯千円
- スマホ代:◯千円
- 遊び:◯千円
といった具合に。
だんだん「10万円って、思ったよりすぐなくなっちゃう!」という感覚が出てきました。
ステップ4:追加の視点を投げかける
一応完成したところで、私から質問をしてみました。
- 「病気になったら病院に行くよね?」
- 「スマホの通信費まではよかったけど、本体を買い替える必要はない?」
- 「サッカーのユニフォーム、ずっと同じで大丈夫?」
- 「新しく学びたいことが出てきたら、習い事や学校に行くかもよ?」
- 「遊びもいいけど、年に数回くらい旅行もしたくない?」
- 「冷蔵庫や洗濯機、エアコンが壊れることもあるよ?」
すると子どもは「えっ…!そんなの全然考えてなかった!」とハッとした様子。
ステップ5:将来のために投資も考えてみる
最後に「10万円のうち、もし生活に必要なお金をやりくりできたら、残りはどうする?」と話してみました。
ここで伝えたのは、
「全部使うんじゃなくて、2割くらいは投資や貯金に回すといいよ」 という考え方です。
投資といっても、種類は大きく2つあります。
① 金融投資
- 株式投資:会社を応援する仕組み。会社が成長すれば株の価値も上がり、利益が出る。
- 投資信託:たくさんの会社に少しずつ投資できる“詰め合わせパック”。リスクを分散しながらコツコツ増やせる。
② 自己投資
- 習い事や勉強に使って、新しいスキルを身につける
- 本を買って知識を広げる
- 旅行や新しい体験にお金を使うことで、世界が広がる
「自己投資って、自分の未来を大きくするための投資なんだよ」と伝えると、
子どもは「じゃあサッカーの練習も自己投資?」「英語を勉強したら将来もっとお金を稼げるかも!」とワクワクしていました。
子どもの学び
今回のシミュレーションを通して子どもが気づいたのは👇
- 思った以上に生活にはお金がかかる
- 予想外の出費に備える必要がある
- 余ったお金は未来のために“金融投資”や“自己投資”に回すと良い
- お金は“使うもの”でもあり、“育てるもの”であり、“自分を成長させる道具”でもある
さいごに
今回の「10万円で生活できる?」シミュレーションは、遊び感覚でできておすすめです。
数字を入れていくうちに「お金って思った以上に大事なんだ」と実感できますし、家族で話し合うきっかけにもなりますよ。
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